言の葉も光合成はしたいもの

言葉とか食べものとか絵画の話とか。

刃渡り4万kmのナイフ

好きな言葉は?と聞かれそうもない質問をされたら真っ先に答えたい、"pedantic"。


ペダンティックと言われても、はっ?みたいな感じだけど、日本語だと『衒学的、学をひけらかす』って意味。基本的に批判精神込みで「あいつ専門用語ばっかでいつもペダンティックな表現だよな」とか言うそうな。


さて、この例文まで見ると気付く事実。「pedantic使う奴、pedanticじゃねぇ!?」私が好きな理由、正にこれなんですよね。


批判って上から見下ろすように言い放つものなのに、見下ろした自らの眼差しでもって見下ろされている。エッシャーの階段の絵画みたいな不思議さがあるんですよね。


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人を切ろうとした刃でいつの間にか切られている。地球1周4万kmある刃渡りのナイフを振り下ろして、前の人を切ろうとした瞬間自分の頭に落ちてくるイメージ。多分pedanticを日常的に使うことが無いからこんな話が出来るのだけど、たった一つの言葉で想像力が膨らんで、フィクションが作れる。言葉の力は偉大だと思う。


という事で、これから言葉やら絵画やら食べ物やら好きな事を少しずつ書いていきます。以上